Utrecht
パリから千葉大のマチさんが来るとの事で、May Holidayで大学が閉まってしまう前に初めてUtrechtに行ってきました。

オランダに暮らし始めて三か月…。やっとの訪問です。

Lazyすぎてシュレーダー邸の予約をし忘れたので、今回は大学のみの訪問です。
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今のスタジオの先生(ノイトリング・リーダイクのリーダイクの方。)が設計したミミズの建物。柱を文字にしてみたり、日本人にはダサいと評判ですが、この素材感は僕は嫌いじゃない。
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内観。様々な要素の混在が見て取れます。外観からボリューム操作から、Dutch Architectureって感じですね。右側の半個室ソファーは気持ち良かった。素材の違いが空間を予想以上に仕切ってくれる。一方、左側の雨水を垂らした人工池は機能していなかった。そして異常な湿気もちょっと嫌な感じ。
この謎な混在(半個室+謎な室内の池+完全外部扱いの床素材+ホールにしては異常に小さな開口。)は良いと捉えるべきなのでしょうか?
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コンピュータルーム見上げ。この粗さは好きになれないけど、確かにボリューム操作や素材の使い方は参考になる。
この穴の開け方の予想は、「初めに石膏ボードで一面を覆った後にカラーシート(?)を貼って職人さんがランダムに穴を空けていったのでは?」というもの。
石膏ボードのグリッドがシートから浮いてて、シートに切れ目が全くなかったことからの推測。
どうでしょう?
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推定4mの背もたれ。柔らかい質感が良いし、楽しくなる。
そして、背景の現場で作った(現場打ちじゃないよ。)と思われる超巨大なPCパネルのスケール感も圧巻。

建築の作り方もCrazyな感じがしますが、こういうのを彼らは意外に論理的にやっています。
オランダを象徴する「変な論理性」です。

ちなみに先週、彼が「素材の使い方」について講義をしていましたが、この建築は全く紹介されませんでした。


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そして、OMAのエデュカトリアム。思ったより端正な外観にびっくり。
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ディテールが粗いと評判のOMAですが、この開放感は中々のモノ。
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スロープの効果でしょうか?
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スロープの終わりは意外なほど些細な感じ。これはちょっと…。
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ちなみにこれは教室の中。
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外から中が見える。ちなみに中から外はより丸見え…。テストに集中できてない学生と目が合う…。

良い建築だとは思うのだけど、全体的にView Pointの少ない建築だと思いました。
何ていうか、ゲームセンターみたいな感じ?
スロープがまず単純なボリュームの中に不均質な関係性を持ち込んで、それだけで場所ごとに素材を独立させること、独自の見えを作り出すことを可能にしています。
しかし、どれも小さな驚きで新鮮さはあまりない。
もう少し素材の使われ方が洗練されていると体験として豊かになるように僕には思えた。


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ヴィル・アレッツの図書館です。この建築は中々良いように思えました。
こんな会議室でパーティーしたい。
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凄まじいスケール感。
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プリントガラス越しに見えるバスケコート。
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あくまでも同じ素材を使いまわす事がアリアリと伝わってくる。マチさんとの比較でこの空間の巨大さが分かります。

まず、赤白に、家具でVividな赤を入れるという配色が上手いです。
ちなみにEVの中まで赤になっていて、高級ラブホテルみたいなムーディーさがあります。。。
そして、柱(壁柱)だろうが梁だろうが、同じPCパネルを使いまわすぜ!という魂胆が伝わるこのシンプルさがすごい。
金銭的な面でも、空間の操作としても費用対効果の大きい建築だと思う。

でも、この図書館だったら通いたいなぁと思いました。(今もメカノーのに入り浸ってるけど…。)
隅っこの小さな空間で勉強しつつ、気が滅入ったらでかいところに出ていくといった感じで使うと楽しそう。

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メカノーの経済学部の建物(?)です。
内装材のようなものを外装材として使っているのが良い。
ここは中庭なのだけど、中庭をインテリアとしてとらえるSuggestionですね。
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このダサい廊下が良い。
学校生活が楽しくなる。
メカノーはやはり学校建築の作り方を心得ているようです。

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今にも落ちそうな瓦。
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そこまでファサードを守りたいのか?
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ユトレヒト大の建築は期待していたよりかは・・・。と言った感じだったのですが、ユトレヒトは街も素晴らしい。
デン・ハーグと規模が同じくらいだけど全然違った雰囲気です。
運河が適度に広いので親水空間を作る事が出来るし、そこに船なんかも通っちゃって豊かです。

日向のカフェには人が集まり、日陰のカフェは閑古鳥が鳴くという仕組み。
一日過ごせば、平均的。
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by machine1984 | 2008-04-27 06:14 | 建築
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渡辺典文 / Norifumi Watanabe The University of Tokyo Graduate School of Engineer Architectural Department Master Course
by machine1984
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