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<   2008年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧
スカンジナビア旅行記
17日間という長丁場だったので、自分の為にと思って編集していたらかなりの分量になってしまいましたが、お時間の許す限り御覧下さい。
1,Copenhagen
2,Helsinki
3,Stockholom
4,Oslo,Stavanger
の順で載っています。
by machine1984 | 2008-07-27 09:38 | 建築
旅行記1 Copenhagen
スペインやイタリアなどのメインどころではなく、あえてこの場所をこの夏に訪れる場所の第一候補にした。
その大きな理由は彼らが「豊か」であるから。
金銭的にも豊かなのはもちろんの事、特にProduct Designのクオリティの高さが彼らの生活を豊かにしている。日本以外では本当に珍しい繊細さと端正さを兼ね備えたデザイン。
この場所で豊富な都市体験を得られれば、それを東京で応用するヒントになるのではないかと思ったからだ。

まず最初に降り立ったのはコペンハーゲン。

1, City View
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市庁舎前の広場。コペンハーンの中心部分は現代建築もほとんどない、メルヘンの国のような印象。街自体が第二次世界大戦での被害を免れたらしく、古い街がそのまま残っている。
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オランダには見られないカラフルな街並みが続いている。しかし、問題として「あり得ないくらい物価が高い・・・。」旅行の時に使うお金は交通費、宿泊費、食費がメインで、今回は"Interrail Pass"というEU Resident用のチケットと、17泊全部HostelかFerryか夜行列車と切り詰めて行きましたがそれでも「東京のちょうど2倍」の物価に手が出ない・・・。
最近ではユーロは円換算しないで使うようになってきたけど、(気分的には1 euro=120 yenくらい)ここでは単純計算が出来すぎてしまうので、購買意欲の減退が凄かった・・・。
スタバのようなコーヒーが800円くらいします。
しかし、その後Osloでさらなる驚異を見る事になるとは・・・。
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金曜の夜は旅人もビジネスマンも入り乱れて街を楽しむ。
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残さず全てが古い建築で、Ground Floorがバーやレストランと完成しているのが良い。
元々は東京(江戸)も水の都市だったはずなので、何だかこういった極上の使われ方をしているのを見ると悔しい。気候のせいもあるけど、東京人は都市を上手く使って生活できていない。それは国民性なのかもしれないし、都市に関わる人のせいかもしれない。
と言うわけで、この旅行では「どのように都市を使っているか」と言う事にもなるべく注意を払った。それは個人に根ざすもの、建築的なもの、色々あるけど、とにかくサンプルを体験する事が重要だと思った。
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しかし、同時にコペンハーゲンの余りにもストレートなHappinessが少し僕には受け入れがたかったというのもまた事実だ。
どこに行ってもメルヘンの国のような幸せさで、黒人やアジア人はほとんど居ない。何かが隠されているのではと感じられてしまうのが僕には少し受け入れがたかった。
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しかし、郊外に行くと中々面白い空間があった。ニューデールという昔の海軍の住居として使われていた場所。
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完全にインテリア化された中庭や長年少しずつ手が加えられた事で、場所ごとのオリジナリティを持ったボリュームやファサードはRigidな堅苦しさを感じさせず、中心街の嫌なブルジョワジーも感じさせず、良かった。東京で言うと谷中、根津のような印象。


2, Louisiana Museum
コペンハーゲンの遙か郊外にある世界で一番美しい美術館と誉れ高いLouisiana Museum。
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それは抜群のランドスケープのおかげに他ならない。
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誰もが自然と気持ちいいと言ってしまうような自然がここにはある。
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建築は如何に主張しないかこそが重要。
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規模から考えると余りにも小さく目立たない入り口。
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建築よりも樹木の方が強い。
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頑張れ若造!
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アートを見ながら森林浴。
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素材には何のSophisticationもない。
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ついには植物が建物内部に進入し始め
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人々が外部にあふれ出す。
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今まで体験した美術館(あるいは建築)の中で圧倒的に気持ちの良い空間。このような余りにも豊かなランドスケープを目の前にしたとき、建築は本当に弱いものだなと思う。建築はなるべく消すように作られているので、View Pointがないが、森林浴をしながら美術鑑賞し、一度外に出るとそよ風に肌をなでられる。メキシコ湾流の潮の香りはとても弱い。
思ったよりも実は規模の大きい建築なのだけど、各々の場所で一対一に対応するように建築を作っている。
段々と増築していったのかはちょっと調べていないのだけど、場所によっては生身の樹木の方が既に建築よりも強い場所すらある。
どの場所でもDetailは全然洗練されていないし、いきなり意味不明な建築言語が出てきたり統一したルールがないように思えるところに僕は多少の不快感を禁じ得ないけれども、逆に「自然との調和を最大限に図る」というよりPrimitiveなConceptには沿っているとも言える。
海があって、湖があって、丘があって、その全ての恵みを享受できるように回廊のような建築を作る。

やはりこの場所で建築はとても弱い。

3, Zaha Museum
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静かな森を抜けるといきなり現れるZaha Museum(正確な名前は覚えられなかった)。
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見た事のないゴムのように黒いコンクリート。
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いるかの口のような謎な造形
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内観の手すりや窓枠のガタガタ具合には目も当てられない。
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家具の置き方は上手いね。
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そして、ここにもあったエディカトリアム。

規模は小さいけれど、外観は3Dから飛び出してきてもやはりZahaだった。黒光りしたコンクリート壁はまさに殻というか建築というか、そんな印象。色からも伺えるように薄くて軽い建築ではなく、確実に重たいもの質量のあるものを嗜好しているところが面白い。
恐らくZahaの実現されている建築ってそんなにないのではないかと思うのだけど、まだまだ発展途上なのかなといった印象を受ける建築だった。
思っていた以上に美しくない。
・サッシ
・手すり
・コンクリート仕上げ
この3つがだめ。前の二つについては、外観のコンクリートの連続的な変化に対しての変化率が非連続的で内部空間が全く滑らかに感じられない。プログラミングで計算していると思うのだけど、もう少し綺麗な方法はなかったのだろうか?UN Studioとかは基本的にレクタングルでやっているから部材の分割、プレファブ化が可能になっていルのに対して、曲面のZahaは構法の開発がより難しいのでしょう。
こういった規模の大きくない建築だったらグリッドのサッシを持ってきたりしても良かったと思うのだけど、それだとこの建築スタイルの未来を狭める事になってしまうので、敢えてチャレンジしているのは凄いとは思います。
しかし、綺麗に作ってほしい。
それはコンクリート仕上げのTextureも然りで、本来はモルタル吹きつけとかで仕上げるべきだと思うけど、予算の問題からか敢えて荒くしている。しかし、何だか「これが良い」ではなくて「これで良い」の精神が感じられてしまうところが良くない。

しかし、日本では絶対に見られない造形により洗練されたものを期待してしまう。


このルイジアナ美術館とZaha美術館でたまたま日本人の方々と遭遇し写真を撮り、連絡先を教えて送ってくれると言われたものの、未だ来ず。
旅には出会いもあるのですね。

4, elephant zoo
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ライオン。
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キリン。
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バタフライ。
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そしてこんな所に名建築。
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フォスター先生のElephant小屋。葉っぱのシールのテクスチャーは?だけど、Zahaの後にこれを見ると「構法の洗練された建築は圧倒的に良いな」と思わずにはいられない。
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掛けられたドームは平面的に整形の楕円ではなくて、ゾウリムシみたいになっている為に全く堅い空間になっていない。アーチの梁成が変わっているのは全く気にならない。
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自然換気の天窓が逆に空間にリズムを与えている。(雨が降ったときに水がどう流れるのか見た目で分からないのがさらに凄い。)
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美しい。
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ゾウさんが入るとこんな感じ。足が一本多いですね。

5, Jorn Utzonの教会
結論から先に言うと、このスカンジナビア旅行で見た建築の中で一番感動したのはこの建築でした。
シドニーのオペラハウスでNormal Peopleにも有名なJorn UtzonのBagsvaerd Churchです。
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コストを最大限削ったのだろうかと思われるような外観。ガラスブロックかと思われた上部も単なるコンクリートパネル。
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通り沿いに建つこの建築にアプローチするにはぐるっと周囲を回り込まなければならない。
内部の廊下はかなり幅は狭いが、トップライトから取り込まれる光であり得ないくらい明るくて軽い。全然狭さを感じさせない。
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そして、そんなにお金がなかったのかと思わせるこのライト。でもうるさくはない。
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ちょっとした展示も。
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そこに入った瞬間思わず叫んでしまった驚きの空間です。
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古い教会の荘厳さとはまた違った、でも飲み込まれるような象徴的な内部空間。コンクリートの型枠の痕は逆に心地良い。
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巨大生物のお腹の中に飲み込まれている感覚。
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有機的な内部空間の造形とハイサイドライトからの光の取り込み方、パイプオルガン、衝立との調和が抜群としか表現のしようがない。
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オルガニストの練習に遭遇。物凄く心に響く。
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雲の動きによって内部空間の明るさが劇的に変わる。
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From Guide to Danish Architecture.
実は幾つかの中庭も内包している。Utzonの説明には「元来、教会建築というのは建築にとっての構造の最先端を行っているものであった。だから、それを現代風に解釈し直したのだ」というような事が書いてあったきがする。

アスプルンドとアアルト(双方で働いていたはず)と葛飾北斎の絵を足して割ったような感覚。
さすがにシドニーのオペラハウスで建築単体を世界遺産にしてしまう建築家はレベルが違うと思った。
これは僕には作れない…。

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こういった旅行は手当たり次第に色々見るよりも評価の定まった良いものをじっくり見た方が心身の健康に良い。
そして、Stockholmへと発つ。
by machine1984 | 2008-07-27 08:54 | 建築
旅行記2 Helsinki
Stockholm~Helsinki~Truku~Stockholmと回ったので、時間が錯綜しますが、先にFinlandから行こうと思います。

1, Ferry
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まさかの豪華客船。
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超巨大ホテルが移動していく空間はとても新鮮で面白い。

写真がないのが残念だけれど、このFerryでの移動の時に僕は初めて水平線に沈む太陽というのを見た。
100万キロ先の太陽が砂粒のようになって消えていく、光源を失った空は逆に陰影を増し、距離感を浮き彫りにする。見た事のない雲のお腹の凸凹が見える。
そして、日が沈みきったときには既に空は白んでいた。

北欧を旅行していて分かった事の一つにアジア人のとても少なく、日本人がとても多いということが挙げられる。
そしてヘルシンキは特に日本人が多いように感じた。たまたま会った女の子に聞いたところやはり日本では今、北欧がブームなのだそうだ。僕は邦画が好きだから当然、かもめ食堂は見ていたのだけれども、「かもめ食堂マップ」なるものを手にヘルシンキを歩いて回る女の子が沢山いるらしい。
実際、ヘルシンキはゆったりとしたスケール感ながらも、かなり「都会らしい」ので、馴染みやすいのかもしれない。
MarimekkoやIvana HelsinkiなどのブランドなどはカラフルでSwedenやDenmarkのデザインとはちょっと違っている。
友人に聞いたところFinlandは少なくとも言語等の点でScandinaviaの中では特殊なのだそうだ。


2, Finlandia Hall
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Alvor AaltoのFinlandia Hallです。アプローチ側からのボリュームは実はあの有名なファサードではない。
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有名なファサードの前は何と駐車場になっている…。ガイドツアーのお姉さんに聞いたら、駐車場を地下化して、こっちを公園にする計画があるらしい。良かった良かった。
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この素材とボリューム感はとても日本っぽい。
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これは大理石のファサードを波打たせている。確かに外観をだいぶ軽く見せる事に成功しているが、確実に耐候性がないと思う。
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内部空間には大きな感動はないが、それぞれの動線の末端に大きな開口があるのは嬉しい。
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リズミカルにライトを吊す為のレール。こういった事の積み重ねがアアルトの柔らかい空間に繋がるのだろう。
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ホール内部。空間は普通だけど、イスが高そうな皮だったり、ドアが馬の尻尾の毛で作られていたりして、素材感が凄いです。
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角を出さないアアルト建築が良く表現されています。

上記のように内部空間を柔らかく見せる為の色々な工夫や家具まで全てデザインしたという根気もそうですが、やはりこの建築の凄いところは外観の美しさではないかと僕は思います。
大規模な建築になればなるほど美しさとか端正さとかそう言ったものは失われがちになると思うのだけど(「勢い」は別)、それがこの建築にはある。


3, Kiasma
Steve HollのKiasmaです。
今回の旅行の中ではこれが「建築として」一番良いと僕は思いました。
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外観はメタリックで近未来的な不思議な印象。
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これがあの有名な内部空間です。
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歩く度に世界が変わっていくのがたまらない。
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手すりやドアはSteven Hollらしい独特の質量感のあるデザイン。
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素材感。
僕はもっとミニマリスティックで静謐な空間を想像していたのですが、実際にはざらざらとしたStickyな空間。
こういった手の痕が残った建築もこの場合には良しと思えてくる。
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しかし、全体が汚いわけではなく、トップライト等はとても綺麗に作っている。
そして、配管のダクトやライトなどは完全に隠されている事に気づく。
つまり、とても意図的に手の痕を残しているのだ。
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螺旋階段はもはや訳の分からない造形。でも、何だか良い。
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歩く度に外を垣間見る事ができる。
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展示も
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建築のきっちりと使っている。
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全くホワイトキューブではない曲がった壁とTexture.
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外のパブリックスペースは若者のたまり場になっている。
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スケボーのお兄ちゃん達。
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ロックなお兄ちゃん達。
そして、この広場も傾いている。世界のデザインされた名広場はやはり悉く傾いているのだ。

決してミニマルではないけれどもライトや設備のダクトを一切隠した、しかし、Materialityを持った美術館の中で最も重要な空間を緊張感を持ったものとして実現しているのが凄いと思った。
ヘルシンキ中央駅の直ぐ隣という立地で都会の喧噪から一気に振り切られる感じ。

そして、良い意味で期待を裏切ってくれた。
僕は上述したようにミニマルで静かな建築を想像していたのだけれども、実際にはとても生き生きとした空間で、展示を見ながら、ホールと外部を視線が行ったり来たりする。
有機的な形態はそれに応じたキュレーションを喚起しているし、建築にあんなピンクでペイントするなんてちょっと考えられなかった。
一国の中心で、ブラックボックスを作るのではなく、完全にオープンなものを作るのでもなく、緊張感のある建築的、造形的に価値のある空間を保ちながら、生き生きと使われているというとても微妙な所を見事に実現している。こういった建築は理想的でありそうだけど、中々ない。

ちょっとまとまらないけど、さらに言うと、こういったダイナミックな曲面の建築はやはりVolumeではなくて、壁とか床とか要素を限定する方が今のところ良い気がする。Zaha HadidとかそういったTop Leadingの建築家がトライしていかなければならないのだけれども、曲面の複雑な形態操作は特にガラス面でボロが出てしまう。ポリゴンでは作れない曲面ならではの空間性というのはあるのだけど、身体スケールを随分超えたときにその効果はドンドン薄れていくように思える。
もちろん、Technologyは進歩させなければならないと思うけれども、僕が考えたいTechnologyと建築の関係とは全く違う方向だ。

なんか、まとまってないけど。


4, Myyrmaki Church
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Juha LeiviskaのMyyrumaki Churchです。
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外観は白樺に埋もれています。冬の方が面白そう。
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建築それ自体は少しデコンっぽい。
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内部空間の軽さと光の扱い方は天才的です。
Utzonの教会でもふれましたが、教会は「荘厳であるべき」という固定概念はどうしてもあると思います。しかし、Utzonの教会よりも極端にこのMyyrmaki Churchでは軽い空間を実現しています。
こういった教会建築は今まで見た事がなかったので、その意味でとても現代的だと思うし評価できると思います。
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アアルトの影響としか言いようがない垂直方向の強調具合です。
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しかし、やはり少々演出過剰気味である事は否めない。
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天井は物凄くDecorative。


僕にとってこの建築は好きな部分と嫌いな部分の両方を持ち合わせた建築です。
まず、この空間の美しさは他に類を見ないレベルに達しているのではないかと思います。光をこんなに演出できるのかと。それと同時に教会建築において、荘厳さではないこういった象徴性の出し方はとても面白く、Epoch Makingだと思います。
明らかにアアルトの影響を受けて垂直方向を強調するデザイン。
・縦長の壁をずらしておく事によって生まれる縦長のスリット
・縦長の内装材
・吊り下げられたペンダントライト
・テキスタイル
・パイプオルガン
と全てが垂直方向を演出している。そして、冬には葉の枯れ落ちた白樺もその一助になるに違いない。
「デザインは離す事」という僕が建築設計をするときにいつも気をつけている原理が伝わってくる。

しかし、同時にこの建築は少し(とても?)装飾的すぎると言わなければいけないでしょう。日本人として。
元々この空間性は南ドイツのバロック教会を現代風に実現しようとしたものらしいのでコンセプトの段階から装飾的である事を指向しているのですが、日本人の僕としてはこういった垂直材は全て構造などに意味をなしていてほしいと思うし、もし装飾を施すならば施すで、建築的なHierarchyを表現してほしい。
少し意見がモダニズム的だけど。


5, Cemetery in Truku

美しく整備されたCemetery、整然と並んだ墓石、丘とも呼べないような小さなTopographyの上にBryggman設計のそのChapelはある。
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樹木に埋もれたとても物静かな外観であるが、鐘楼の石の積み方はTurku城にも通じるところがあり、National Romanticismなのだろう。
少し曇った空に鳴り響く鐘の音、ちょうど葬儀が執り行われており「死と建築」について自然と思いを巡らせる事になる。
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入り口のレリーフが抜群に美しい。
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有名なこのアングル。確かにFinlandであるが、アスプルンドの建築のテイストに近い。
これはTurkuが元々Sweden領でことが関係しているのかもしれない。
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自然と外に目線が行くようにイスの角度が調整してある。
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二重の薄い色のステンドグラスがとても柔らかい光を作り題している。
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この柔らかさに心を打たれながら再びStockholmへと向かう。
by machine1984 | 2008-07-27 08:42 | 建築
旅行記3 Stockholm
1, City View
実際、訪ねてみるまで知らなかったのですがストックホルムは10個くらいの島が集まって形成されるスウェーデンの首都で、コンパクトな規模の中に色々な都市が詰まっている気がします。
Scandinaviaで訪れた都市の中では都市的観点からすると圧倒的に面白い。
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こんなView Pointがあったかと思えば、
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Rotterdamのような近代的な街並みになったり、
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超高層が建っていると思ったら、
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16世紀に建てられた街並みに早変わり。

5分歩けば、世界が変わるような体験はこれはとても面白い。
地形+島という多様性を生み出す要素が色々とあり、地形がView Pointを作りだし。
もう一度訪れたいと思う場所だ。


2, City Library
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そんなストックホルムの中心街付近にあるAsplundのStockholm City Library。十分にメンテナンスをされているのが一目で分かるモダニズム建築。
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背後には山があり、上から眺める事も可能。物凄いシンプルさです。

ここからの4枚の写真で入っていく様子を感じ取って下さい。
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こんなシンプルにこんな空間が作れるのかと焦ってしまう。スリバチ型の空間は物凄い強い。昔の自分の設計の改良点が少し分かった。
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手すりや床スラブが全く気にならないシンプルなディテールは実はとても考えられている。色の使い方や部材の細さが秀逸。
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見上げると白い壁にもたっぷりとした質感がある。
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クオリティは高くとも主張しないデザイン。
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中心の開架図書を囲む閲覧室はそれぞれの周囲の環境が違う為にほとんど変わらないPlanでありながら、全然違った印象になっている。
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水道ですらかっこいい。
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しかし、謎のデザインが…。

モダニズムの時代に生まれた間違いなくモダニズム建築であるけれども、北欧建築ならではの暖かみのようなモノを持っている。それはモダニズムでありながらも素材感を上手くコントロールしているからではないかと思う。
しかし、アスプルンドの建築はあまり批評できない。批評するまでもなく、良いのだ。


3, woodlnad cemetery
Turkuからのフェリーが朝6時にStockholmに到着してしまった為にStockholm郊外のWoodland Cemeteryにも8時半には到着してしまった。日曜の8時半の誰もいないWoodland Cemetery。世界遺産を独り占めしているのは何とも気分が良い。
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風が鳴らす葉音と遠くに聞こえるハイウェイの車の音だけが僕を迎えてくれる。
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昔、東京でやっていた癒しのランドスケープというタイトルの展覧会を思い出す。
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この建築も批評できない。
モダニズムの時代にモダニズム建築でありながら、クラシカルな要素も含んでいるという点は抜群に面白いとは思うけど、そんな事はこの場所に来るとどうでも良くて、とても素直に良いと感じすぎてしまった。

余りの気持ちよさにただただ佇んでしまったものの、日曜でガイドツアーもやっていないし、このままでは建築の中に入れないなと思っていた矢先に、遠く彼方から朝一で建築学生らしきガイドツアーがやってくるではないか。
これに便乗すればきっと内部を見られるに違いないと思った。

そこで、何と運命の再会が・・・。

Woodland Cemeteryのガイドが僕のスウェーデン人の友人だったのです!
目があった瞬間、爆笑してしまった。

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というわけで彼女のガイドでWoodland Cemeteryを見て回る事ができた。
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外観とは裏腹のドーム天井の内部。白シャツが友人。
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装飾されたドア。
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Chapelの内部。
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浮いた長椅子。
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この建築は批評できない。。。

4, Basement Museum
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Scandinaviaでは最も地下鉄が発達しているStockholmではそのホームをアーティストの作品としている。
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かなり予算が厳しそうな雰囲気がプンプンしているが、それでもこういった地下鉄の使い方は日本でも相当参考になるのではないかと思う。

5, City View 2

見たい建築や美術は既に見終わっていたので、この日は建築に特化することなく、インテリアやファッションの店を見て回る。
そして、偶然の再会の次の日には友人が抜群のマネジメント能力を見せてStockholm人でなければわからないような場所に連れて行ってくれました。
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この崖を登ると、
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Stockholmを一望できます。
色々なオススメショップを見て回り、Sweden Fashionと言う事で、Julian Red(http://www.julianred.com/)などで洋服や小物を購入。
スウェーデン料理が食べられるおしゃれなカフェや、バーにも連れて行って貰い、Stockholm最終日を堪能。

有名建築は多くないが、Stockholmはありとあらゆる所にレベルの高いデザインが転がっている。特にプロダクトデザインはレベルが高いと思った。
そして、デザインの方向性がかなり日本に似ている。
宗教も違う、人種も違う、気候も違う、歴史的に交わりが多いわけでもない。
にも関わらず、現在のデザインの方向性が似ている。
そして、多分、お互いの国がお互いの国の事を好意的に思っている。
日本では北欧はブームだというし、こちらでも日本のデザインを良く見る。どこでも多い日本車ですら、確率が抜群に高い気がする。
ただ、色々なモノのデザインの平均レベルは日本より高い。この感覚は初めてだ。

勝手な想像にすぎないけれども、北欧(特にSweden)でのデザインレベルの高さは「四季」に起因するところが多いのではないかと思う。
日本との違いは、「夏を旨とした日本」に対して、北欧は必然として「冬を旨」としなければならなかった所。
その結果、「最低限の質の高さ」が確保される事になったに違いない。
それは良いものを長く使うという精神に必然的に結びついたはずだ。
彼らの生活はお金ではない豊かさがある。

夏の彼らの生活からは学ぶべき所が沢山ある。そして、全く行きたくないけれど、冬もきっと。
by machine1984 | 2008-07-27 08:37 | 建築
旅行記4 Stavanger and Oslo
1, Lysefjord
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あいにくの天気の中朝の7時半に夜行列車はStavangerに着く。この旅行の一つの山場でもあるFjordを諦めるわけにはいかない。この時期のフィヨルドが見られる地域はどこも天気が悪いらしい。
というわけで、フェリーでのクルージングと山登りで上下両方からFjordを攻める事にした。
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まずは下から。
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そして上から。

山登りは本当に片道二時間かかった。しかも雨の中。
氷河で削り取られたというFjordの地形はLogicalにはあり得ない爪痕を大地に残していて、垂直に切り立った崖が雲の中に消えていくなんて世界でここでしか見られない光景だろう。


2, Oslo City View

世界で一番物価が高いというOslo、実際あり得ないくらい高い。Tramの初乗りは600円で、マックでコーヒーとポテトのSサイズで800円、一杯だけ飲んだ中ジョッキのビールは1700円…。
それでいながら、一瞬で感じ取れるScandinavia随一の治安の悪さ。
Homeless, ガラの悪いImmigrantが圧倒的に多い。

怖い街だなぁと思いながら1人でCity Walkingをしているときに普通の旅行者が通らないような道を歩きながらリノベーション建築の写真を撮っていたら、自分を撮られたと勘違いしたお姉ちゃん(明らかに薬を服用しています)に絡まれた…。
残念ながら、僕は建築にしか興味がなかった為にお姉ちゃんはフレームインしていなかったのですが、彼女もさすがに引き下がれず、それでもFuck, Fuck言いながらも直ぐに解放してくれて一安心。。。

ってか、最近、旅行する度に絡まれてる。。。

こりゃ、そのうちお金取られてもおかしくないな。。。
ちゃんとリスク分散を常に心がけよう。

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Osloの街並みは他の国の街並みに比べてとても装飾的だ。
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街には多くのStreet Performerがいる。
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たまに見つけるAntique Shopがたまらなく良い。
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他の都市に比べると明らかに魅力に欠けるのだけど、たまに良い感じの街並みに出会ったりもする。
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夕食の後にまだ明るいハーバーで風に吹かれる午後の9時。こんな事こそ、この場所でしかなしえない体験なのではないかと思う。


3, New Opera House
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建築的には本当に面白みのないノルウェーで唯一有名な建築作品、スノヘッタのNew Opera House. 既にOsloガイドマップの表紙も飾っており、観光名所にすらなっている。
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結論から言うと、この建築はかなり良い建築ではないかと思った。
まず新しい観光名所としての象徴性がある。これはOpera HouseというProgramとその海辺という立地を考えたときに重要な要素だ。
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そして、オペラを聴くわけではない、一般の人が建築を楽しめる範囲がとても広い。
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そして、外観とは切り離された内部は内部で楽しめる仕掛けがある。
つまりは、斜めの柱やライトアップされたボックスや木製ルーバーのこと。
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色調がそろっているからか、全体として調和が取れている。

そして、何と言っても一番評価したいのは大味な建築になっていないと言うところ。
・天井のパネルがとても大きい
・Glass Libのファサードが内部から見ても美しい
・Public Spaceの大理石を色々な方法でPolishしている
・そして、至る所で、目地がそろっている。
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三次曲面が生まれる場面でさえ、何とか目地を合わせていこうとするその姿勢がたまらない。そして、どう磨いたのか見当がつかない素材の使い方も面白い。
印象としては、ポーラ美術館に近い建築。
Oil景気にわくNorwayだからこそできる芸当に他ならないが、これはきっと長持ちする良い建築になるだろう。

4, DogA
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ふと見た展示がTechnologyと建築から未来の生活を考えるという今まさに自分の興味があるところ(建築とTechnology)を題材にしており、現実に引き戻された気分になる。そして、これは坂村健のTRON。
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野城研に帰ったら何をやろうかとうっすらは考えているのだけど、やはり情報系をやるべきかという気が最近はしている。
留学前は食わず嫌い的なところがあったのは色々と理由があるのだけど、まず一番は「建築なのかこれは?」と思ってしまったところが理由として大きい。
「建築とTechnologyの関係」というのは
・DelftのHyperbodyというStudioがやっているInteractive Design(MITとかが最先端らしい)
・シュミレーションなどで環境負荷を最小化する方法(環境系)
・建築を情報化していく方法(坂村健の作る建築)
など幾つかあって、野城研がやっている建築を情報化していくという方向性は当然あってしかるべきなのだけど、まず建築史の流れに載せて情報系のProjectを考える事ができれば一気に面白みが増すのではないかと思う。

野城研にいて建築史的な話はほとんど聞かないので、新しい考え方にはならないと思うけど、新しいモノの捉え方にはなると思う。
今考えている事を日本に帰って実践するかは謎だけれども、帰ったら一度、情報系の研究を建築史の流れの中に載せて見る事が出来ないか調べてみるのは悪くない。
情報系の研究の社会的な意義は聞けば聞くほど納得できるけれども、建築史の流れの中で情報系の研究を見る事は建築というAcademicな分野で見たときに研究のManifestは強めてくれるはずだ。(C)


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そうして、色々な事を考えさせてくれた旅行は幕を閉じたのでした。
by machine1984 | 2008-07-27 08:29 | 建築
半年。
長らく更新が途絶えていましたが、スカンジナビアから帰国しました。

メールの返信など遅くなってしまって申し訳ありません。

今日でちょうど留学が半年を迎えました。

そして、今日から両親がJapanese Tourでオランダ・ベルギーに来ています。

オランダにいる間は僕がガイドなので、旅行記の更新は少しずつになると思いますが、自分の為にも載せようと思います。
by machine1984 | 2008-07-22 07:13 | 日常
別れの季節
朝6時に家を出なければならないので、後数時間しかないのですが気がついてみると今日は色々な人との最後の日でした。

ルームメイトのシモーネや多くのInernational Students、そして岩間さん。
僕が旅行から帰ってくるときには全員オランダにはいません。

特に岩間さんは三人しかいない日本人男子として、生活に悩んだとき英語に悩んだとき、建築に悩んだときに色々と相談にのってもらい、何もしてあげられていない僕は感謝という言葉では表せないくらいの感謝を抱いています。

涙は零さずに済みましたが、とても悲しいです。

来期3000人のデルフト建築学科で日本人男子が1人という孤独が現実味を持って感じられた今日。

順接にも逆接にもならないけど、旅行を目一杯楽しもう!!!

帰ってきた翌々日から親が来るので、次の更新はいつになるかわかりませんが、読者の皆さんは旅行記楽しみにしていて下さい!!!
by machine1984 | 2008-07-04 08:11 | 日常
ぱっかー
昨日、もめていたNew Residence Permitをもらいに行ったら、なんと期限が来年の9月1日までになっていました。
12月帰国の予定だったので、1月まででも余るなぁとか思っていたのですが、余りすぎでしょ。これ。

そして、明日から台湾出身の三民と共に北欧旅行に行きます。
Denmark (Copenhagen)

Sweden (Stockholm)

Finland(Helsinki → Turku)

Sweden(Stockholm)

Norway (Oslo → Stavanger → Oslo)
とまわる17日間。
日本語が封印され、世界一物価の高い地区を旅行する事には一抹の不安も覚えます(飛行機の関係で世界最高の物価と噂されるオスロに4日もいる事になった・・・。)がAaltoやAsplund、そして建築じゃないけどFjordなど目に焼き付けておきたいものが沢山あります。

メールなどを下さる方、音信不通になるかもしれませんが、ご容赦下さい。

というわけで、行ってきます。
by machine1984 | 2008-07-03 22:48 | 日常
オランダを売る男。
しばらく日記を更新していない間に、来客もありました。
現在、イギリスはバーミンガムに留学中の後輩・織田ちゃんとその友人・ゆりちゃんです。
「限られた時間の中、留学中にオランダにもう来る必要がないように。」というコンセプトのもと、オランダを売る男として彼女たちをガイドしました。
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少しは上達した料理。来客の度にリストを増やしていきます。
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後輩の織田ちゃん。抜群の間の取り方は健在でした。学部生の間に学校を休学して自分で制度見つけて自分の行きたい場所に留学をするなんて意識が高いです。
僕とは違ったベクトルに感じるけど、彼女のような(年下だけど)大人な人と話していると自分は自分の事も良く分かってないんだなと思ってしまいます。
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ゆりちゃん。物腰の柔らかい寛容な子です。でも、芯がありそうです。なんか、写真が雑誌っぽいです。
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国立美術館前のオブジェ。新宿のLOVEを遙かに凌いでいます。

最後にはコンセルトヘボウで音楽を聴く。
当然、クラシックだろうと思われるかもしれませんが、まさかのJAZZです。
途中でジェネット似のボーカルが手拍子などを求めてきます。
オランダ語の歌詞は全く理解できませんが、途中から踊り始める観客も。
しかし、彼らはしっかりと後ろの席の人の事を気にして、ホールの一番後ろに自ら行ってから踊り始める。良い。
最後には観客総立ちでみんなダンス。
後の席の右耳のみにピアスを開けたお兄さん達は行進を始め、最初から大盛り上がりだったおばさんは足を引きずりながらも腰を揺らすわ揺らすわで何故か時折、僕にSex appeal。
楽しすぎる。

国で一番敷居の高いコンサートホールでこんなのアリなんだと嬉しくなってしまった。

パリで怖い思いをしたからか、久々のオランダでの都市体験が楽しすぎました。
前にも記述しましたが、「自由さがありながら、自ら規制する事を知っている」(気がする)オランダの都市体験が最近ではとても肌になじんでいます。
授業以外での体験をどう自分に還元できるか考えなければ。
by machine1984 | 2008-07-01 00:29 | 日常
体験して学ぶ事。冷や汗のパリ。
時は遡りますが、21日から25日までフランスに行ってきました。
学期が終わり、バタバタと準備不足のまま旅に出てしまった為にボルドーやリヨンに行く事が出来ず、今回もパリのみを回る事となりました。

夕方に着いた21日はパリの街を使っての音楽祭。
オランダのQueen's Dayのような街を揚げてのお祭りといった感じではありませんでしたが、それでも街中に人があふれ、街の至る所でアマチュアバンド(だと思う。)が演奏をしたりしていた。
残念ながらPhotoがないのですが、これがまた面白かった。
パリのようなヨーロッパの中では最大規模の都市でもあのような自由さがあるのがうらやましい。
しかし、風邪のために十分に楽しむ事が出来ず、早々に帰宅してしまう。
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この日は一日かけてAlvor Altoのカレ邸へ出向く。
初めてアアルトの作品を見ましたが、日本建築っぽさを感じました。
実際、1930年くらいのモダニズム建築は日本にリファレンスを求めたものが幾つもあると聞く。
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水平線が出てます。アアルトですね。
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光の入り方などはさすがです。
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ツアーに飽きてしまった彼を撮影。あまえんぼうです。
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このボリューム感は中々すき。

アアルトの事はまだ全然勉強していないのですが、劇的な感動はなくとも良く考えられた気持ちの良い建築だと思いました。金持ち建築の極みでもありますが、特注の家具などは確実に空間を豊かにしている。

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パリの日本人館という日本人留学生の寮に行きました。この構図に焦らずには居られません。。。
TSUGUHARU FUJITAの巨大な絵が飾ってあるではありませんか・・・。やはりパリは文化の中心だった時期があるのだと痛感しました。
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モニュメントの下に謎の鳩小屋が…。シュールすぎます。
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夜のエッフェル塔はまた一段と美しい。
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この材によだれが滴ります。
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かっこいいけど謎なラヴィレット公園。

と少々投げやりな旅行記ですが、今回はパリの都市をひたすら歩いて見ました。
とは言え、ほんの数日では全然回り切れていませんでしたが。
しかし、前回のパリ旅行では感じ取れなかった各地区での雰囲気の違いなどを少しでも感じ取れたのが一番の収穫ではないかと思いました。
ポンピドーセンターからオペラ・ガルニエに向かって歩いていくときの(適切な表現か分かりませんが)庶民的な力が集中した雰囲気からブルジョアな雰囲気になっていく雰囲気。モンマルトルの映画に出てきそうなかわいい街並み。
意識してみる事で、少しそれを感じ取る事が出来た。

しかし、フランスは怖い。
それも体験しました。。。
割と派手なシャツを着て歩いていたら、黒人のお兄さん達に絡まれました。殴られるかと思った。追いかけられなくて良かった。。。
そして、僕のミスではありますが、帰りのバスに乗せてもらえませんでした。しかも、バスの運ちゃんは明後日の方向を見ながら、(僕が話せない)フランス語でしゃべりまくり…。女の子だったら絶対乗せてくれてたな…。
結局、Thalysの一等車で物凄いサービスを受けながら帰るという謎な結末。

オランダの治安の良さに慣れてしまっていた僕でしたが、詰めが甘いとこんな事態にも遭遇するのだと身を以て体験しました。
そんな冷や汗のパリでしたが、旅行に不確定性はつきものだと肝に命じなければいけません。

何だか日本語が稚拙だ。
しばらく忙しかったせいか、休みボケのせいか・・・。
by machine1984 | 2008-07-01 00:21 | 非日常



渡辺典文 / Norifumi Watanabe The University of Tokyo Graduate School of Engineer Architectural Department Master Course
by machine1984
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