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WBSの遙か先
ちょうどワールド・ビジネス・サテライトで今日、中古住宅の普及についての特集をやっていた。
住宅履歴情報の保存などが中古住宅普及に関しての重要なキーになる。
みたいなことをキャスターが言っていたけれども、研究段階から実現段階に至るまでにはやはり随分と時間がかかるものなのだなぁと実感している。

さて、ワールド・ビジネス・サテライトでは住宅履歴情報の保存がこれからの住宅の価値を決定する重要なファクターになると語られていましたが、実際には
超長期を考えたときに一つの住宅の関係者は多種多様に上るので、そういった多種多様な利害関係者がデータを相互に認識、書換が可能なようにデータを構造化すること、そして、専門知識を持たない一般の居住者に対してどのような形でサービスを提供することが必要になると思います。

というかなり、時代の先を行っている発言をしていますが、そんな先の時代の研究も実際にはもうかなり進んでいるんですね。

なぜなら、僕がちょうど週末締めでそれに関連する論文を提出したからです!
このまま提出すれば、修士論文で行けるんじゃないだろうかなどと思いつつ、秋卒業ではないので修論ではないです。
修論はもっと凄いの書きます。

というわけで、まだまだ先の話ではありますが、今日スケジュールがいつの間にか決まっているのを発見したので、告知しておきます。

7月31日11時頃より、建築会館ホールにて
「第25回 建築生産シンポジウム」でプレゼンします。
タイトルは「住宅履歴情報の構造化と管理手法に関する研究」です。

僕も勉強すること山積みですが・・・。
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by machine1984 | 2009-06-23 02:37 | 建築
ブランド
最近、訳あって、中々Blogを更新できていないのですが、現在やっていることに関連して、僕が面白いと思ったことを書こうと思います。
ここでいう
「ケンチク」とは「ハコ」としての構造物のことで、
「建築」とは「コト」と「ハコ」がマッチした構造物及びそこに巻き起こる出来事のことを指します。

ここに記したのは、とあるメールに勢い余って綴ってしまった思いの丈を改訂したものです。

_____________________

1,ブランドを作る
良い「ケンチク」を作っただけでは世界は変わりません。
良い「建築」にはブランドが必要だと思います。

ブランドとはプラダのようなファッションブランドだけが持ちうるものではなく、資本主義の中に存在するあらゆる企業、法人、NPO(も?)に当てはまると思います。
例えば、最近ではユニクロもしっかりとブランド化されているし、老舗の旅館などは目立たないけれども、しっかりとしたブランドがあると思います。
Competitorが無数にいる世の中で50年後も相も変わらず存在し続ける為には消費されない質実剛健なブランドが必要ではないかと思います。
50年後にも凜としてあり続ける為にはプロジェクト全体を貫けるブランドを作ることが重要なのではないでしょうか。


2,コトを作れる建築家

高度に分業化された現代社会の中で建築家に求められるものは「キレイなモノ」「美しい箱」を作ることだけという場面が多々あると思います。
大規模になればなるほど、それは顕著だと思います。

しかし、僕が思う「あるべき建築家像」は「その場所で起こるプログラムや行為」から介入していける存在ではないかと思うのです。
それは単純にその方は人の生活に深く関われる(すなわち建築的)と思うからです。

自分の親を見ていても思いますが、実は、良いプロジェクトをしたいのだけれども、何が一番良い解答なのか分からないという事業者は沢山いると思います。
そういった場所に「何をどうするのか?」から関われる建築家像こそ、本質だと思うのです。

面白い箱を作るだけの建築家は時代と共に消費されます。

最近では一般の雑誌にも建築が特集されるようになりましたが、これに関しては僕はかなり危惧していて、面白いのは形だけというモノも多々あるように見えて仕方ありません。
つまりは「建築もついに消費の対象になった」ということなのですが、これは長年建ち続けることが宿命づけられている建築においては、とても残酷に思えてしまうのです。
(もちろん良い建築と思えるものも沢山あります。)

その場所で起こりうる行為、その場所の経験を根本からデザインできるという意味で「コトを作れる建築家」を目指したいと思うのです。
僕のような立ち位置は、隙間建築家なのではないかと自分でも思わなくもないですが(建築家と言うと怒られるほどかもしれませんが)そこには大事なエッセンスが沢山詰まっているとも思います。

時代はサステイナブルだと思いますが、
これは空気環境や熱環境的に優れた「ケンチク」を作ることを目標とすることではなく、
そこに関わる人々の生活を豊かにし続けるという意味での持続可能性であって欲しいと思います。
(もちろん、数値的に優れた建築を作ることはとても重要なので、悪しからず)
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ストック社会において質の高い建築空間を創造していくためには、建築家は「何をつくるのか」を定義するプロセスに関与していくべきであると考えられます。それは単なる技術的プロセスだけではありません。利害関係者とのコミュニケーションをしていく社会的なプロセスでもあり、あるいは、それらの利害関係者の誰が経済行為としてどのように関与するのかを決定づける経済的なプロセスでもあります。これら技術的・社会的・経済的プロセスの重なりは、新たな制度設計やその運用設計にまで発展することもあり得ます。このことについて、私は危機感をもっています。といいますのは、たとえばPFIという新たな建築調達制度の運用において、「何をつくるのか」というプロセスのデザインやプロセスそのものへの建築家の関与はきわめて限定的で、その結果、PFIで調達される公共建物の質が向上するどころか、劣化しているようにすら見えるからです。

知識経済の進展・深化によって場所と「こと(Event/Activity)」との固定的関係が流動化し始めている中で、建築家は単なる空間装置としてのハコをデザインするだけでなく、建築や都市で展開される「こと(Event/Activity)」をデザインすることが求められています。

新建築2004年5月号 いま建築家は何をデザインするのか -「ハコ」から「コト」へ-



この実現に向けて、少しずつ僕も成長してます。(たぶん)
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by machine1984 | 2009-06-23 01:40 | 妄想



渡辺典文 / Norifumi Watanabe The University of Tokyo Graduate School of Engineer Architectural Department Master Course
by machine1984
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